「 安柳閑話 」一覧

　息子の彼女を含め、四人の一行が翌朝めざしたのは、本島南部の平和記念公園だ． 現在僕達が、個人として生きられるようになってからまだ日が浅い。...

　2005年も残り12時間ほどで終わりですなんて言葉が氾濫している大晦日の土曜日の昼、大雪になるだろうと予測していた天気予報が外れた事を喜び...

Ｘマスの『夜をぶっとばせ』 昼頃から、雪はやむこともなく降り続いている休日の金曜日の夜、治療院の駐車 場の五度目の雪かきのおかげかあるいは年...

　これぐらいの事でビビッてしまう、この息子の両親ではないはずの私達も（いや、私だけだったかもしれない。このことについての寿寿子さんは何もコメ...

　那覇空港までは3時間20分、途中、富士山がくっきり、鮮やか（7回程この上空を通過するのに、富士山を見られるのはこれで2度目）、寿寿子さんは...

　左のほうから寿寿子さんと男性職員とのやり取りが聞こえる。 　「これはお酒ですか？」 日本酒のハードケースを指差して言っているんだろう。 　...

　で、普通の親の苦労はこれだけではありませんでした。 飛行機に搭乗する前の荷物チェックがあるのです。そして、機内に瓶類を持ちこむ時は、その瓶...

これは密造酒、通称「どぶろく」。 蔵本、「北の酒場酒造」。 　銘柄、一回限定・特別純米、「寿寿子（すづこ）」 　本品は非売品でございます。地...

　寿寿子サンの不安げな声音は続いていた。 　「これ、ちょっと呑んでくれる？八分目ぐらいにしたいんだけど。」 　「うん？あー。」、 訳わかんな...

【沖縄よいとこ、百度はイケル】 　立春を過ぎても冷凍庫の中で暮らしているような寒い盛岡から息子が暮らす暖かい沖縄に行く水曜日の朝、仙台空港に...