3-167. 1勝4敗0分(11勝12敗5分)
39勝【88勝】 114敗【271】 14分【6分】
勝ち(かち)、敗(まけ)、分(ひきわけ)の基準。
勝ち: 晩酌もやらずに、夕食も食べなかった(一日二食の時も含む)時。
敗: 食事を摂る、摂らないの如何にかかわらず、お酒を呑んだ時。
分: お酒は呑まなかったが、三食食べた時。
と言うことで、勝敗を記録しています。
ちなみに、3-XXX.の数字は、チェッデバラ(チェッ出腹)が気になりだしてダイエットを開始して三年目のXXX日目を、
X勝XX敗X分の数字は今月の星勘定を、
(X勝X敗X分)の数字は先月の星取りを、
次の行の数字は、今年(三年目)になっての通算成績を、
【】内の数字は昨年の星取りを表しています。
AM.1.09. 覚醒、排尿、再入眠。
6.10. 起床。 朝風呂に入ろうと着替えを準備しているときでした。寿々子さんがドアをノックしたんです。
「ダーリン、起きた?」
「うん、今から風呂に入るつもり。どうしたの、早いじゃん?」
「風呂前にお仕事よ!」
「ええっ?なに・・・?・・・・。雪??」
「うん、滅茶スゴイ!!そんで、除雪車が通った。入り口に山みたいに積んである。」
「クソッー。今朝、温かいよね?」
「うん、温かい。多分プラスだね。ばしゃっ、ばしゃつ、ボタッ、ボタッて音してるよ。」」
「ウヘェーっ。どれくらい積もってんの?」
「脛(すね)の半分以上かな?!」寿々子さんの声音はとってもうんざりだって雰囲気に溢れていましたが、寝起き一番にこんな話しを聞かされた僕の表情はそれ以上にうんざりって感じだったんでしょう、うんざりって雰囲気だった寿々子さんの話し方がだんだんと楽しんでいる風な声音に変化していくのを僕は感じ取ることができました。
排尿を済ませ、雪かきのために階下に降りようとした僕に寿々子さんが、
「少しお腹に入れる?お茶でも、軽く。」と、いまだかって耳にしたことの無い言葉を言う。
今だかつて聞いたことのない言葉を寿々子さんの口から聞いた時点で、今朝の雪かきは只者ではないと言う予感があった僕は、
「うん、軽いお茶じゃなく、重いお茶がいいな。」と、これからの力仕事に対する備えとしての要求を言いました。
「重いお茶?」
「うん、そうだね、ココアとか。」
僕にやる気を与えてくれたココアを飲んで階下に降り駐車場に出た途端、僕のやる気はいっぺんにしぼんでしまいました。
雪かきと言いますが、今朝の雪は雪ではありません。たっぷりと水気を含んだ雪と表現する関東地方の雪がありますが、それ以上に水分を含んだ雪(?)です。かき氷なんかを食べた事を想像して下さい。食べ始めの氷はさくさくとしていますよね。シロップなんかがかかっている部分がありますが、あれが水気をたっぷり含んだ雪と表現される状態と考えて下さい。さらに食べすすんでいき、残り1/3ぐらいになると甘い水気とかき氷の比率が対等ぐらいになりますね、あの状態が今朝の雪なんです。
想像がつくでしょう。重い雪なんて表現では足りません。一スコップごとに駐車場の端まで運ばなければ動かせないほどの重い雪なんです。
これが雪と呼べるならば、こんな重い雪を雪かきするなんて、盛岡に暮らして33年、初体験の重い雪かきと言えるでしょう。
駐車場の雪かきは1/3ほど残したままにしました。それでも、向こう三軒分の歩道の雪かきがあります。
「じゃあ、俺、歩道の雪かきやってるわ。」駐車場の雪を1/3ほど残した時点で、駐車場はこれぐらいで良いだろうと二人の意見が一致したところで、僕は言いました。
「え、・・ああ・・・、歩道、やっぱやる?」と、何時も率先して歩道の雪かきをやっていた寿々子さんが意外な言葉を発しました。
「おおっ!こんな日にこそ雪かきやんなきゃ、『今までやっていた雪かき、ありゃあなんだい?』なんて笑われちゃうぜ。」と言って、僕は向こう三軒分の南側の歩道の雪かきを始めたのです。
始めて1/3ほど雪かきが済んだ時点でした。格好つけたせりふをはいた自分の浅はかさを恨みました。歩道ぐらいだからなんて思っていたんですが、駐車場の除雪で大半のエネルギーを使い果てていたんですね。3、4回ほどスコップを動かしては一休み、また3、4回ほどスコップを動かしては二休み。何度となく、『もう、ここで終わりにしちゃおうかな。』という思いに襲われたことでしょう。それでも、『こんな日こそ雪かきしなきゃあ、世間に笑われるぜ。』とはいたせりふがエネルギー源となって、また雪かきを続けさせてくれました。それと、目の見えない僕には、除雪が目標のどの辺りにまできているのか判りません。ひょっとして、目標の数メートル手前だったらどうしよう。あと少しのところで雪かきをあきらめたことが一目瞭然となります。これはとってもかっこ悪いことです。この、世間から笑われてしまうんではないかの脅迫観念も、除雪作業を最後まで続けられたパワーになったことは確かであります。
ぼろぼろでへとへとになりましたが、目標の除雪を終え、仕上げをやりながら復路を歩いていた時でした。後から、ランドセルの音をカチャカチャさせながら小走りに小学生(多分。僕には見えないから正確なところわかりませんが、ランドセルを背負う中学生はいないと思いますから)追い抜いて行きました。彼(多分、彼でしょう。そんな感じがしました。)の小走りの足音とカチャカチャなるランドセルの音を聞いた僕は、ああ、やっぱ歩道の除雪をやって良かったと心底思いました。
走り去って行く足音とランドセルのカチャカチャという音を聞きながら、またこんなことも思いました。『おはようって言ってあげればよかったな。行ってらっしゃいと声をかけても良かったな。』と。近頃の子供たちは挨拶ができていないって風評を耳にするけど、大人も挨拶ができていないんだなと思ってしまいました。小学生(多分)が遅刻しないように(これも多分)と走って行く。そんな子供と擦れ違う還暦の爺(じじい)が、声もかけずにただ見送るだけなんて、60年間、何も学習してこなかったんではないかと思える有様です。現在の子供の挨拶をしないとか言われる姿は、とりもなおさずそれは大人達の姿を反映していると言う事だろうと、小走りの足音とカチャカチャなるランドセルの音を見送りながら、水雪と呼んで良いくそ雪をかたずけながらぼろぼろになって考えた朝でした。
それで、こんなことは、まあどうでもよいことなんでしょうが、1/3ほど残した駐車場のくそ雪ですが、10時から診療予約の患者さんが言いました。
「先生、すごいですね。駐車場に、雪、何もありませんね。雪かき大変だったでしょう。」と。
そうです、午前9時ごろから太陽が顔を出していましたっけ。
7.10. 朝風呂。
7.45. 朝食: 野菜あんかけそば(白菜・人参・舞茸)、コーヒー。
12.50. 昼食: ペヘロンチーノ1/3人前、野菜スープ(白菜・人参・焼き豆腐)、林檎ジャムヨーグルト、コーヒー。
7.10. 夕食: 日本酒一合、缶ビール700ml、焼き椎茸(やきしいたけ)3枚、煮鰊(にしん)半尾。
本日の自家栽培食物: 白菜。、長ねぎ
9.30. 村上春樹著「意味がなければすウィんぐわない」の録音図書を聞きながら就寝。