「笑ってよ!アリゾナ」 エピローグ

 7月12日、午前8時(現地時間)ロスアンゼェルス空港に着陸。
入国の際、通訳の女子大生が移民局事務所に連れてかれた。
怪しげな雰囲気を臭わせる感じを、私は彼女から受けていなかったから、彼女が連行された理由が解らなかった。
彼女は30分後に解放された。
 そして、我々を迎えてくれた日本人2名と共に、ぼろぼろのアメ車(こんなのを、『インディアン・カー』とよぶそうだ)で1500km程離れたビッグマウンテンに向かった。
5人を乗せたインディアンカーは、5/6回ものエンスト、走行宙の後部シートの焦げ付、オーばーヒート等々、はやる僕らの気持ちをあざ笑うかのように、レストタイムを繰り返し、ビッグマウンテンにたどり着いたのは、13日の正午ちかくだった。
無論、サンダンスは踊られていた。

 サンダンスセレモニーも、ビッグマウンテンも、僕の期待を裏切らなかった。
大地も、水も、植物も、大きな生き物も、小さな生き物も、さらに風も、光も、昼間の暑さも、夜の寒さまでもが、僕が期待したとおりのものを与えてくれた。
そして、僕は感じた、感じた、感じた。それら全ての語りかけを感じまくった。
  おわり