「月に負けない養生法」

 月の話も、「月とすっぽん」が出たところでお終いかなと思っていましたが、あにはからんや、なかなかその様にはさせてもらえません。
 「だったら、自分で予防する方法とか、養生法とかはないの?」と言う電話が数本ありました。ごもっともです。片手落ちでした。
 「月とすっぽん」と落ちをつけたつもりが、僕が落っこちていました(お粗末)。

 そこで今回は、月の満欠けの影響を受け、毎月のように体調をくずしてしまう方へ、その予防法、および養生法をお話しましょう。 

 では、月の満欠けの影響を受けていると考えられるのはどんな状態なのかから話しを進めます。

 1. 月に1度、必ず体調を崩すことがある。
 2. それが1年以上続いている。
 3. 体調を崩すのは4・5日で、残りの日々は元気である。
これに当てはまる方は、月の満欠けの影響を受けていると判断されます。

さて、上記の1.2.3.の条件全てに当てはまる方は、今夜から月の観察です。
「月見酒」なんて洒落こむのも風流で、月見団子、月見ケーキ、月見音楽鑑賞、月見のデート、月見の散歩・ジョギング、etc.とにかく月を見て下さい。
そして、体調を崩している時の月は、下記のいずれかを記憶してください。忘れっぽい方は日記なんかに記録しておくと良いでしょう。
  1. 満月に向かって日毎に月が大きくなってゆく。
  2. 新月に向かって日毎に月が小さくなってゆく。
これを観察して下さい。3ヶ月は観察して下さい。

 その結果が、毎月体調を崩すのが1.のタイプという人の養生法から話しましょう。
 この時の月はエネルギーに満ち溢れています。
人体のエネルギーも月(自然界)と同様充実しています。これは、人間と自然とは、互いに関係しあっているからです。
人間の体内のエネルギーが充実している時に、この、満月に向かって勢いづいてる月のエネルギーが人体にプラスされ、身体のエネルギーが多過ぎるというのが、このタイプの人の状態です。
 つまり、エネルギーが多過ぎて体調を崩しているわけです。
だから、体調をもどしたり、崩さない為には、体内のエネルギーを常に放出(消耗)していれば良いのです。
エネルギーを放出(消耗)するには、身体を動かすことであります。
各種のスポーツも良いでしょう。身近なところでは、部屋(家)の掃除をこまめにするのも良いでしょう。乗り物に乗らずに歩くとか、自転車で移動するなんてのも良いでしょう。
とにかく、身体を動かして、体内のエネルギーを放出(消耗)することが、最良の自己手当て法と言えるでしょう。

 自己手当て法に、もう一つ大切なものがあります。
それは、エネルギーの摂取を控えることであります。
飲食物の摂取を可能な限り少量にすることであります。つまり、小食にするということであります。
 「腹八分目」とよく言われますが、この様な人は「腹六部目」ぐらいが適当でしょう。
体内のエネルギーを少なめにしておけば、月のエネルギーが入ってきても多くなり過ぎることはありません。
月のエネルギーは、人間の体内のエネルギーの多少に関わりなく、満月に向かっていく時期は、人間に降り注がれます。否応なしにそのエネルギーを受け入れてしまうのが人間です
だったら、エネルギーを放出する方法化、エネルギーの摂取を少なくする方法で、自らのエネルギーを少なくしておけば良いわけになります。

 今度は、月の観察結果が2.のタイプの人の養生法です。
このタイプの人は、1.のタイプの養生法とは全く逆になります。
 月のエネルギーは、満月を境に新月まで、日毎に弱くなっていきます。
勿論、人間とて同様です。
この様な状態の時に、さらにエネルギーを放出(消耗)するような運動や過労は絶対に回避しなければなりません。
この時期には、エネルギーを取り入れる必要があるのです。
エネルギーを取り入れるには、太極拳をも含めた「気功術」が最適でしょう。体内の気を養い、さらに体外(宇宙、地球上の自然界)のエネルギーを取り入れる気功術は、2.のタイプの人には必要欠くべからざるものだと思います。

 もう一つのエネルギー摂取、食事ですが、いくらエネルギーが不足しているからといっても過食はいけません。腹八分目、これが肝腎です。
それから、多く噛む(咀嚼する)ことです。30回以上は咀嚼しましょう。
食物の持っているエネルギーがより多く咀嚼することにより、無駄なく活用することが出来るようになるのです。
最後に、食養生の極意中の極意、免許皆伝、「仏造って魂忘れ」なんてならない為の方法です。
それは、
 「食べられる範囲で、食べる物全て、皮ごと食べる」
で、あります。
皮のついた野菜を外に放置して置きますと、やがて根がはえ、芽を出し、成長していきます。つまり、この野菜は「生きている」のであります。
ところが、皮をむいた野菜を放置しますとたちまち腐ってしまいます。つまり、皮の剥かれた野菜は「死んでいる」野菜なのであります。
このことからも解るように、生命維持に必要なエネルギーは、植物の皮に存在しているのであります。
と、なると、エネルギーが弱まっている、あるいは不足している人が食べる食物は、皮ごと調理して摂取しなければならないと言うことになるのであります。

 これを4シーズン、1年実践してみて下さい。月のエネルギーの影響により、体調を崩している方ならば、必ず健康をゲットできるでしょう。
 
by Dr.Bear