「ンダスケェ!なんくるないさ。」 VOL.2  2006年二月 その7

 人間ってのはたいした者でございますね。
 「俺は、でぇ丈夫だ!」
てね、気合かけたんですよ。こう、魂、入れてね。
 「ウッン。」
てね。
我慢の限界なんてものはとおに超えていました下腹部がね、がに股になって、小股でちょこちょこ歩いて、息子の肘を頼りにはばかりまでもったんですよ。
こん時の安堵感ったらなかったね。はばかりでね、小用たしている時、下腹部が開放されていく快感でじとーっと汗が出てきたくらいですからね。
魂入れて、気合をかけるって事は、やっぱ大切な事なんですね、

 席に戻って息子と雑談交わしていたら、喉が渇いている事に気づいたんです。
そりゃあね、先ほどまでの緊張ったら、そりゃあもう、すごいもんでしたから、喉だって渇きます。
で、先ほどのお茶に再度口を付けたんです。
うまかったですねえ!
緊張の度合いが並外れていたからでもあろうが、水が違うんでしょうか、
ええ、うまいんですよ。
お世辞抜き、「うまい!」と感じましたね。

   (つづく)