この映画で、私が共感した点は、
「人間は生き物の中で最も弱いので、4本足の兄弟、翼ある兄弟、水に暮らす兄弟、緑の命ある兄弟姉妹が、自らの生命をなげうって、我々を生かしてくれている」という点である。
その弱い人間が、全生命体の中で最も強いと錯覚して、母なる大地を傷つけ、空を汚し、水を汚し、全ての兄弟姉妹を傷つけ、殺し、今でわ、自らの命さえも終わらせようとしている。
今、我々が豊かさと言うとき、それは物質面であり経済的なものをさす。この地球上で、最も弱いのが人間なんだと自覚していたら、豊かさというものが今とは違っていただろうし、これほど劣悪な環境の地球に追い込むことはしなかったと思う。
このような中にあって、人間が生きてゆく上で大切なものは何かを、しっかりと見定め、生きている人々がいる。
できれば、彼等にあって、この身体で彼等の生き方を感じてみたい。と、上映会が近づくにつれ、私は考え始めていた。
by Dr.Bear